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グリーンイグアナの飼育法


☆初めに☆
☆飼育環境☆
☆イグの食事に適しているもの☆
☆イグの食事に適さない野菜☆
☆その他☆


☆初めに☆

グリーンイグアナは、幼体の価格が手頃のこともあり小学生でも購入することができます。しかし、イグをちゃんと育てる環境にするには10万円近くかかります。
また、幼体の時には手の平の大きさしかないのが、1年で1m超えます。最終的には1m80cmにもなります。それだけの大きさの生き物を飼う覚悟が自分の家族にある方以外は、イグを購入しようなんて考えない方が良いと思われます。その覚悟があり、グリーンイグアナを家族の一員として迎えようという方には、幼体を購入することをお勧めします。
成体は育てられた環境によってかなり左右されていますので、初めて飼育するとなると大変です。幼体は、トイレも覚えるし、時間はかかりますが人にも慣れますし、お勧めです。注意しなくてはいけないのは成体と比較して、大変弱いので特に温度には気をつけていて下さい。また食事は欠かさないようにあげ、皿が空になったらすぐ補充してあげて下さい。幼体の時はすごい食欲なので気を付けて下さい。それだけ、きちんと愛情を持って接すれば飼い主に対して心を開いてくれる素敵な生き物ですよ。

☆飼育環境☆

まず初めに断っておきますが、この飼育方法が必ずしも正しいというわけではありません。あくまで一例であると考えて下さい。沖縄と北海道では飼育設備も変わってきますし、グリーンイグアナの生息地と日本では気候も全く異なります。自分の地域にあわせた飼育法を選んで下さい。

最低限必要なものは、(夏の場合です。)

〇温室
〇ホットスポット用の電球
〇ホットプレート
〇トゥルーライト×2
〇最高最低温度計
〇24時間タイマー
〇水入れ
△湿度計

・『 温室 』・・・飼育場所は、水槽だとすぐに大きくなってしまうし、樹上性の生き物なので高さがあることが大変重要です。このことを考えると飼育するのは園芸用の温室が一番最適です。
温室を置く場所は、直射日光によって温室内の温度が急激にあがるのを防ぐため、直射日光の当たらず静かな所が良いと思います。温度は上部が30度以上、ホットスポットでは38〜40度付近、中間部では26〜27度位が良いと思います。気を付けなくてはいけないのは40度以上、25度以下に温度をしないようにすることです。
冬の気温低下はともかく、夏には日光の当たる所にある温室内の温度はかなり上がります。必ず風通しを良くして温室内の温度が上がり過ぎないように気をつけて下さい。夜間は5度ほど温度を下げて下さい。

『 ホットスポット 』・・・爬虫類は変温動物であり、外部からの熱によって身体を温めます。だからホットスポットを作ってイグが身体を温めたくなったら来れるようにしなくてはいけません。
ホットスポット用の電球はいろいろ試しましたが60Wが一番良かったと思います。ただ気をつけなくてはいけないのは、設置する距離です。温度を測ったり(ホットスポットは38〜40度ほど)、イグの様子を見つつ設置して下さい。また火傷をする可能性がかなりあるので防護カバーを使用することをお勧めします。

『 ホットプレート 』・・・お腹を暖めるプレートです。体温が上がらないと食べ物も消化できず、体調を壊してしまうので必ず設置して下さい。
ただしホットスポットのすぐ下に置くとホットプレートが熱くなりすぎて壊れてしまうので注意して下さい。これは、24時間電源を入れっぱなしにしておいた方がいいです。

『 トゥルーライト 』・・・グリーンイグアナは、日光からの紫外線を浴びることによって体内でビタミンD3を合成します。普通の蛍光灯では紫外線がないので紫外線を含むトゥルーライトが必要です。
一本あたり4千円位しますが、二本ほどは温室に設置しておきたいです。
ガラスは、紫外線を吸収してしまうので必ずガラスを通して当てないようにして下さい。
※紫外線についてのデータ

『 最高最低温度計 』・・・これで対象の場所の気温が最大何度、最低何度かを測ります。特に夏と冬は、これを見つつ対処する必要があります。
誤差が大きくなるので先端を暖房器具の近くに置かないようにして下さい。

『 24時間タイマー 』・・・自然界では昼と夜が規則正しくきます。同じ環境を作りましょう。時間がバラバラだとイグにストレスが溜まってしまうので付けた方が良いと思います。
うちでは、朝6時から夜6時まで12時間トゥルーライトとホットスポットを点灯してあります。点灯の開始と終了時間は決まった時間というものがそこまで無いので飼育者の判断に任せます。絶対毎日、規則正しく電気のスイッチを付けたり消したりできます!という方以外は必要です。とはいっても、急用や忘れたりする可能性があるので付けることをお勧めします。

『 水入れ 』・・・水入れは、絶えず水がなくならないように気を付けて下さい。トイレに使うイグも多いようです。
また、湿度を上げる目的もあります。

『 湿度計 』・・・価格も高くないので、できれば常設しておきたいものです。イグにとって湿度は大変重要です。湿度が低いと脱皮不全になってしまうおそれがあります。
湿度は60%以上は欲しいです(最低でも50%)
湿度を上げるには(特に冬!)加湿器を使用したり、水を入れた容器を置いたり様々な方法があります。

★冬にはヒーター、ひよこ電球などで保温をします。
うち(名古屋)での保温設備は、

〇100Wひよこ電球   ×2
〇温室用ヒーター210W ×1
△加湿器 ×1(状況に応じて使用)

これを熱帯魚用のサーモスタット(コンセントが差し込めるようになっていて、W数の限界ができるだけ高いもの)で温度調節して設置しています。メモリはあてにせず、自分で温度計を見ながら設定しなくてはいけません。
またヒーターなどで空気が乾燥してしまうので湿度を上げるためにハイビスカスなどの鉢植えを置いたり水入れを置くことが必要です。また加湿器も状況に応じて利用しています。

☆イグの食事に適しているもの☆

食事は、幼体、成体を通じて完全な草食性です。いいかげんなショップや、本でミルワームを食べるとか書いてありますが大きな間違いです。無責任もいいトコの間違いです。イグは何でも食べます。が、間違った食事はイグの内臓に負担をかけて寿命をかなり減少させます。気を付けて下さい。
市販されているイグアナフードは、今はそこまで粗悪品は出回っていないと思いますが一応内容物チェックして下さい。以前、乾燥イエバエとか入っていたのを見ました。イグアナフードは、栄養のバランスも考えてあって、良いと思うのですが、余りイグが食べてくれないようです。うちのジュラは、全く食べずタンポポの葉をあげたらパクパク食べました。ショップでイグアナフードに慣れている固体は、イグアナフードに抵抗が無いようです。

主食はカルシウムとリンの比が2:1になるような野菜が理想です。
一番、理想値に近いのは小松菜、チンゲン菜です。他にダイコンの葉、タンポポ、オオバコ、ハイビスカス、シソの葉、春菊、クレソン、モヤシ、アルファルファ、新鮮なエンドウ豆や大豆、ケール、パセリ、ニンジン(薄くスライス)、カボチャ(薄くスライス)などがあります。果物は全体の1割ほどにしておいて下さい
タンパク質 5%、野菜類 80%、果物と花 15%の割合になるのが良いと考えられます。
ただし、幼体(孵化後2年以内)では、植物性タンパク質 15%、植物性素材 85%で全体の70%は野菜になるようにしてあげて下さい。
野菜、特に外で採ってきたタンポポ等の野草はしっかりと水洗いしてあげて下さい。農薬などが付いていれば死んでしまいます。
また、必要に応じてカルシウム剤やビタミン剤を添加してあげて下さい。(← 一番上に、カボチャ、ニンジンなどを載せそれにふりかけると効果的です。鮮やかなものには目が無いので大抵食べます。)ビタミン剤は日光浴が足りているものなら、そこまでいらないと思います。
たまに、植物性タンパク質摂取のために、お湯で温めた豆腐をあげるのもいいようです。

☆イグの食事に適さない野菜☆

はくさい、レタス、キャベツ、じゃがいも、とうもろこし、玉ねぎ、ほうれん草、バナナなどです。
アブラナ科の野菜(大豆、キャベツなど)は甲状腺腫誘発物質がありますし、ほうれん草にはシュウ酸が含まれています。

☆その他☆

食事をしないのですが?( 初めて来た時 )

まずは、それが適した食事かどうか考えましょう。買ったショップで何を食べていたか聞く事が大切です。次に環境のチェックです。温度、湿度、照度は適切かどうか。また到着してすぐは、輸送によるストレスや環境の変化により食べない個体もいるので、来てすぐには餌は与えない方がいいです。

床材には何を使用すればいいか?

温室の床には、イグが飲み込んでも害の無い大きさの砂などでも良いのですが、衛生面においてメンテナンスが大変であることを考慮すると、最適なのは新聞紙です。糞などをしてもすぐ取り替えることができ、手間がかかりませんし。

土は必要か?

よく解りませんが、消化に際して恐竜のステゴザウルスが石を飲み込み、消化をよくするのと同様、イグも土 ( 石じゃないですよ!)を食べて消化を良くするのでは?と言われています。
うちでは、園芸用の鹿沼土をトレイに入れて常設してあります。よく食べているのを見るのでイグにとって、必要なものなのかもしれません。

便秘の時は?

お風呂に入れてあげると効果抜群です。 洗面所やタライなどにお湯を張っても良いのですが、人の手で少々熱い位のお湯にそっと入れてあげて下さい。個体によってお風呂が好きな子も嫌いな子もいます。嫌がるときは無理をしないで下さい。ちなみにうちは、お風呂嫌いで入るときは暴れますが、一度入ると気持ち良さそうにしています。そして、大抵は、お風呂の中で糞をすぐすると思います。
ただ、鼻には水をかけないように注意して下さい。

脱皮がいまいちな時は?

考えられる原因としてはホットスポットの温度が低すぎる(温度計で測ってみましょう) か、湿度が低いなどがあります。
取り敢えずは、イグを便秘の時と同様、お風呂に入れましょう。そして身体が冷えない内に、夏なら日光浴 ( 冬ならホットスポットへ ) をすると、脱皮が促進されイグも気持ち良さそうにしています。
週に一度はお風呂に入れてあげるといいと思います。加湿器の設置も効果的です。

元気があるのに、食欲が無い時は?

その個体が、部屋の隅などでガリガリと土を掘るような仕草を見せてお腹が膨らんでいるようなら卵をもっている可能性が高いです。その場合は、産卵床を作ってあげるといいようです。イグの身体が入るような衣装ケースやダンボールなどに、バーミキュライトを入れて霧吹きで湿らせ、中が暗くなるようダンボール等で入り口をつけた蓋を作ってあげて下さい。通常なら一ヶ月ほどで産卵してくれます。水は、沢山飲むので水は欠かさないように注意して下さい。